COLUMN
コラム
サウナ用木材として重要なことは?失敗しない木材選びの5つのポイントとおすすめ素材を解説
【結論】
サウナ用木材として最も重要なのは、耐久性だけではありません。
高温・高湿度という特殊環境では、寸法安定性、ヤニの発生、黒ずみの発生、美観維持、香りなどが施設の品質や維持管理コストに大きく影響します。
そのため、サウナ専用に適した木材を選定することが重要です。
近年では、国産ヒノキを高温熱処理した「サーモひのき」が、耐久性・寸法安定性・美観維持のバランスに優れた木材として注目されています。

サウナは木材にとって非常に過酷な環境
サウナ室は、一般住宅の室内とはまったく異なる環境です。
室温は70〜100℃に達し、ロウリュによって湿度が急激に変化します。
さらに、汗や皮脂、水分が木材表面に付着するため、木材にとっては非常に厳しい使用条件となります。
一般的なサウナ室では、次のような環境変化が繰り返されます。
・高温になる
・湿度が急激に変化する
・使用後に温度と湿度が下がる
・汗や水分が付着する
・清掃時に水分が加わる
木材は湿度によって膨張・収縮する素材です。
そのためサウナ環境では、反りや割れ、ねじれなどが発生しやすくなります。
サウナ用木材には、一般的な内装材以上の性能が求められるのです。
サウナ用木材として重要な5つのポイント

サウナ用木材を選ぶ際は、価格や見た目だけで判断してはいけません。
特にホテルや温浴施設では、初期費用だけでなく長期的な維持管理コストまで考慮する必要があります。
重要なポイントは次の5つです。
・寸法安定性
・耐久性
・ヤニの出にくさ
・黒ずみや汚れへの強さ
・香りと快適性
これらを総合的に満たす木材ほど、長期間にわたり快適なサウナ空間を維持できます。
寸法安定性
サウナ用木材で最も重要な性能のひとつが寸法安定性です。
寸法安定性とは、温度や湿度の変化によって木材が変形しにくい性質を指します。
寸法安定性が低い木材を使用すると、次のような問題が発生します。
・羽目板の目地が開く
・ベンチが反る
・壁材が波打つ
・施工後にすき間が目立つ
・建具や納まりに不具合が出る
高級ホテルやプライベートサウナでは、美観の維持が施設価値に直結します。
施工直後だけでなく、数年後の状態まで考えて木材を選ぶことが重要です。
耐久性
サウナ室は高温多湿になりやすく、木材の劣化が進みやすい環境です。
特にベンチやスノコ、かまちは汗や水分に直接さらされるため、高い耐久性が求められます。
耐久性の低い木材を使用すると、
・腐朽
・カビ
・表面劣化
・黒ずみ
・早期交換
などの問題が発生する可能性があります。
施設運営では材料費だけでなく、改修工事や営業停止による損失も考慮しなければなりません。
木材選びはライフサイクルコストの視点で考えることが大切です。
ヤニの発生が少ないこと
ヒノキやスギなどの針葉樹には天然の樹脂成分が含まれています。
サウナの高温環境では、この樹脂がヤニとして表面に現れる場合があります。
ヤニが発生すると、
・利用者の肌に付着する
・タオルや衣類に付着する
・見た目が悪くなる
・清掃負担が増える
といった問題につながります。
特に商業施設では利用者満足度に直結するため、ヤニ対策は重要なポイントです。
黒ずみや汚れへの強さ
サウナ室内では、汗や皮脂、水蒸気による汚れが日々蓄積していきます。
木材によっては短期間で黒ずみが目立つようになり、施設全体が古びた印象になることがあります。
特に高級ホテルやリゾート施設では、美観の維持が重要な評価項目です。
黒ずみや汚れに強い木材を選ぶことは、清掃コストの削減だけでなく施設価値の維持にもつながります。
香りと快適性
サウナは単なる入浴設備ではありません。
心身を整えるためのリラクゼーション空間です。
そのため木材選びでは、耐久性や寸法安定性だけでなく香りや肌触りも重要になります。
特に国産ヒノキは、日本人に馴染みのある上質な香りを持っています。
ヒノキ特有の香りは、高級感や清潔感を演出する要素として高く評価されています。
また、木材は金属やタイルに比べて熱くなりにくいため、ベンチ材としても優れています。
サウナ用木材として人気の素材

サウナ用木材にはさまざまな種類があります。
施設のコンセプトや予算に応じて適切な材料を選ぶことが大切です。
ヒノキ
ヒノキは日本を代表するサウナ用木材です。
主な特徴は次の通りです。
・香りが良い
・高級感がある
・肌触りが良い
・国産材として安心感がある
一方で、湿度変化による伸縮やヤニの発生が課題になる場合があります。
レッドシダー
レッドシダーは海外サウナで広く使用されている木材です。
主な特徴は次の通りです。
・軽量
・耐久性が高い
・独特の香りがある
輸入材であるため、価格や供給が変動する場合があります。
アスペン
アスペンは北欧サウナで多く採用されています。
主な特徴は次の通りです。
・熱くなりにくい
・明るい色調
・ヤニが少ない
一方で、ヒノキのような香りや高級感を求める施設には物足りない場合があります。
なぜサーモウッド(水蒸気式高温熱処理木材)が注目されているのか

近年、サウナ業界で急速に採用が進んでいるのがサーモ処理木材です。
サーモ処理とは、木材を高温の熱と水蒸気で処理する技術です。
薬剤を使用せずに木材内部の性質を変化させることで、
・吸湿性の低減
・寸法安定性の向上
・耐久性の向上
・ヤニの抑制
などが期待できます。
欧州ではサウナ材として広く普及しており、日本国内でも採用が増加しています。
サーモひのきがサウナに適している理由
サーモひのきは、国産ヒノキを約220℃で熱処理したサウナ専用木材です。
ヒノキ本来の魅力を残しながら、サウナに適した性能を付加しています。
主な特徴は次の通りです。
・国産ヒノキ
・薬剤不使用
・寸法安定性向上
・耐久性向上
・ヤニ抑制
・黒ずみ抑制
・高級感のある飴色の木肌
・優れた香り
サウナ施設で課題になりやすい反りや割れ、ヤニや黒ずみを抑制しやすいことが評価されています。
実際の採用事例

サーモひのきは、多くの高級サウナ施設で採用されています。
主な採用実績として、
・星野リゾート 界 箱根
・インターコンチネンタルホテル大阪
・高級プライベートサウナ施設
・インバウンド向け高級ホテル客室サウナ
・リゾートホテルサウナ
・自衛隊施設内サウナ
・米軍基地内サウナ
などがあります。
これらの施設では、美観維持やメンテナンス性、利用者満足度が重視されています。
サウナ木材は初期価格よりライフサイクルコストで考える
木材選びで多い失敗のひとつが、初期価格だけで判断することです。
安価な木材を選んだ結果、
・反りが発生する
・黒ずみが進行する
・ベンチを交換する
・壁材を張り替える
といった追加コストが発生するケースがあります。
その場合、材料費だけでなく施工費や営業停止による損失も発生します。
長期的な視点で考えると、性能の高い木材の方が結果的にコストを抑えられることも少なくありません。
サウナ木材選びで迷ったら
サウナ用木材を選ぶ際は、
・実績
・耐久性
・寸法安定性
・香り
・メンテナンス性
を総合的に比較することが大切です。
写真や図面だけでは、木材の質感や色合い、香りまで判断することはできません。
そのため、実際のサンプルを確認しながら検討することをおすすめします。
サーモひのきについて詳しく知りたい方は、資料請求やサンプル請求をご利用ください。
設計段階でのご相談や概算見積もりにも対応しています。
木材選びを早い段階で検討することで、将来的なメンテナンスコストの削減や施設価値の向上につながります。
理想のサウナ空間づくりのために、ぜひ最適な木材選びをご検討ください。
山一製材株式会社