COLUMN
コラム
日本と海外のサウナの違いと特徴|フィンランド・ドイツに学ぶ理想のサウナづくり
はじめに
近年、日本では空前のサウナブームが続いています。
「ととのう」という言葉が一般化し、ホテルや温浴施設だけでなく、グランピング施設や別荘、自宅サウナまで広がりを見せています。
しかし、サウナの本場であるフィンランドや、世界最大級の温浴施設を持つドイツでは、日本とはまったく異なるサウナ文化が根付いています。
実は、
- サウナの入り方
- サウナ室の考え方
- ロウリュの位置づけ
- サウナ施設の目的
- 使用される木材
まで大きく異なります。
今回は、日本・フィンランド・ドイツのサウナ文化を比較しながら、世界のサウナ事情をご紹介します。

サウナ発祥の地 フィンランド
フィンランドは人口約550万人に対して、サウナは300万基以上あると言われています。
つまり、ほぼ1世帯に1台以上サウナが存在する計算です。
フィンランド人にとってサウナは特別な娯楽ではありません。
生活そのものです。
フィンランドサウナの特徴
- 温度は80~90℃
- 湿度は比較的高め
- ロウリュを楽しむ
- 家族や友人と過ごす場所
- 会話を楽しむ文化
日本では「我慢大会」のような高温サウナも見られますが、フィンランドでは心地よさが最優先です。
サウナストーンに水を掛けて蒸気を発生させるロウリュによって体感温度を高めるのが特徴です。
日本のサウナ文化
日本のサウナは1970年代以降に広まりました。
特にスーパー銭湯や健康ランドの発展とともに普及し、近年は「ととのう文化」が大きなブームとなっています。
日本サウナの特徴
- 温度90~110℃
- 低湿度
- 水風呂重視
- 外気浴文化
- 短時間で発汗
日本では
「サウナ → 水風呂 → 外気浴」
という流れが定着しています。
これは世界的に見ても非常に特徴的なスタイルです。
近年はフィンランド式ロウリュサウナも増えていますが、依然として高温ドライサウナが主流です。
ドイツのサウナはテーマパークだった
サウナ先進国として意外と知られていないのがドイツです。
ドイツには巨大な温浴リゾート施設が多数存在します。施設全体が一つの街のような規模になっているケースもあります。
ドイツサウナの特徴
- 数十種類のサウナ
- アウフグース文化
- リゾート型施設
- 一日滞在型
- ウェルネス重視
日本の施設が数時間利用を前提とするのに対し、ドイツでは朝から夜まで過ごすことも珍しくありません。

日本と海外で最も違うのは「サウナの目的」
多くの人は、
「サウナは汗をかく場所」
だと思っています。
しかし海外では少し違います。
日本
- 発汗
- ととのう
- リフレッシュ
フィンランド
- 日常生活
- 家族との時間
- コミュニケーション
ドイツ
- リラクゼーション
- ウェルネス
- 余暇の充実
つまり海外では、
「サウナに入ること」
ではなく
「サウナで過ごす時間」
に価値を置いているのです。
海外サウナから学ぶ理想のサウナ設計
海外の優れたサウナ施設を見ると共通点があります。
それは
「余白」があること
です。
ベンチにゆったり座れる。
窓から景色を楽しめる。
外気浴で自然を感じられる。
サウナ室だけではなく、前後の時間まで含めて設計されています。

実は木材選びがサウナの快適性を左右する
サウナ文化は国によって異なりますが、
世界中の優れたサウナに共通しているものがあります。
それが木材です。
サウナ室では木材が、
- 座り心地
- 肌触り
- 香り
- 熱の伝わり方
- 空間の印象
を決定します。
そのため近年では欧州でも熱処理木材(サーモウッド)が広く採用されています。

なぜサウナ用木材にサーモウッドが選ばれるのか
サウナ室は高温多湿という特殊環境です。
一般的な木材では、
- 黒ずみ
- 反り
- ねじれ
- ヤニ
などが発生しやすくなります。
そこで注目されているのがサーモウッドです。
高温熱処理によって木材内部の水分特性を安定化させることで、
- 寸法安定性向上
- 黒ずみ抑制
- 耐久性向上
- メンテナンス負担軽減
といったメリットがあります。
国産材でつくるこれからのサウナ
海外のサウナ文化を学ぶと、
本当に大切なのは
「何度なのか」
ではなく
「どんな時間を過ごせるか」
であることが分かります。
そしてその快適な空間づくりを支える重要な要素が木材です。
サウナ用木材「サーモひのき」は、日本人に馴染み深いヒノキの香りと、サーモウッドの高い寸法安定性を兼ね備えています。
フィンランドやドイツのサウナ文化から学びながら、日本ならではの心地よいサウナ空間づくりにぜひご活用ください。
山一製材株式会社